Joker
アメコミ「バットマン」に登場するバットマンの最大にして最凶と言える宿敵。
口の両端が極端に吊り上った引きつった様な笑みの白塗りの顔に、紫と緑色を基調としたスーツに身を包むというシュミの悪いピエロのような風貌をしている。 外見通りにその内面も、奇人変人揃いのバットマンの悪役の中でもトップクラスに常軌を逸している。
「犯罪界の道化王子」という異名を持ち、左胸に付けたコサージュから、毒薬、酸、笑気ガスを噴出する。他に手に仕込んだ高圧電気スイッチや、ジョークグッズのような武器を好んで用いる。トランプのジョーカーを自分のトレードマークとして犯行現場に残すこともある。世界のつまらなさや平凡さを自らの犯罪で破壊するのが信条のトリックスター。趣味の悪いジョークをたびたび口にし、殺人すら冗談と捉える事もある。理解不能な行動が多く、混沌などの象徴とも言われる。何度捕らえられても完全に狂っているため、アーカムアサイラム送りになるのが精々で度々脱走する。宿敵であるバットマンに対する偏愛ぶりを随所に見せ、バットマンも自分と同じ狂人として捉えている。
バットマンの関係者に対しても様々な凶行を働いている。『キリング・ジョーク』では初代バットガールのバーバラ・ゴードンを半身不随にし、『デス・イン・ザ・ファミリー』では二代目ロビンであるジェイソン・トッドを彼の母親をおとりにする事で爆殺、『ノーマンズ・ランド』ではゴードン本部長の妻サラを殺害した。
その出自も本名も不明。幾度かコミック誌上で語られたことはあるのだが、ジョーカー自身の記憶が既に錯綜して真実は不明というのが公式設定である。1951年2月のDetective Comics #168では、元は「レッド・フード(Red Hood)」という赤い仮面にタキシードの悪党であったが、バットマンから逃げる途中化学薬品の溶液に落ちた。真っ白な皮膚、緑の髪の毛、裂けて常に笑みを湛えた口となり、発狂した話がある。
「ラバーズ・アンド・マッドメン」では犯罪者としての過去が語られる。悪事の全てが何もかも上手くいってしまい生きる気力を失いかけていたジャックはバットマンに計画を1つ阻止され、バットマンに執着し始める。ブルース・ウェインの恋人を殺しかけ、バットマンが投擲用具でジャックの顔に笑いのような傷を付け、ジャックは化学薬品工場に逃げ込む。銃撃を避けて飛び込んだ大おけに薬品が流れ込み、ジャックはジョーカーとなる。
アラン・ムーア原作の『キリング・ジョーク』では化学薬品工場の技術者を辞めてコメディアンとなったが失敗した男としてかかれる。身重の妻を抱え、生活費を稼ぐため、化学薬品工場への強盗に参加する。赤いフードを被せられレッド・フードとして道案内を務めさせられるがバットマンが現れ強盗は失敗。バットマンから逃げて化学薬品の溶液の中に飛び込み、決行前に妻は子供と共に事故死した事もあり、真っ白な皮膚、緑の髪の毛、裂けて常に笑みを湛えた口という外見となりジョーカーとなる。なおこの作品でジョーカーは正気を保つバットマンやゴードン市警本部長に対して羨望の念を持っている。
「why so serious?」を血の様に吹きました。
『Pushback』では妻が誘拐され、犯罪に加担させられた上に妻を殺されている。
超血塗れバージョン
ミドル血塗れバージョン
ライト血塗れバージョン
30cmホワイトベースのカスタムパドルです。
近年公開された実写劇場版では2作品(双方別ストーリーとして描かれている)に登場しており、尋常ではない狂気とカリスマ性を発揮していて、そのキャラ柄から双方とも俳優の「怪演」振りが否応無く光る作品となっている。
1989年に公開されたティム・バートン版でジョーカーを演じたジャック・ニコルソンは制作費の半分をギャラとして貰うという前代未聞の出演条件を提示してきた(ちなみにこのエピソードは下記のダークナイト内のシーンで盛大にパロられている)ものの、それが妥当に思えてしまう程文句の付け所の無い熱演を披露。当初反感を抱いていたオールドファン達にさえ『ちょっとふとましい点以外は完全にジョーカー』と認めさせてしまった辺りは流石名優と言うべきか。
「ダークナイト」ではジョーカー役を勤めた俳優ヒース・レジャーが鬼気迫る壮絶な演技や数々の素晴らしいアドリブを見せたことで話題となり、主役であるバットマンを完全に食うインパクトを残した。収録後ほどなくしてヒースは急逝してしまったが、何とアカデミー助演男優賞を死後受賞している。
日本国内では原作コミックより映画版のイメージの方が強いためか、pixivに投稿されている作品の多くがこのヒース版ジョーカーのものとなっている。
ハーレークインからのジョーカーです。このモチーフはダークナイトのジョーカーです。
ウェブショップ販売予定です。