『死の接吻』
A Kiss Before Dying
アイラ・レヴィンの「死の接吻」をモチーフに作りました。
『死の接吻』(しのせっぷん、A Kiss Before Dying)は、アイラ・レヴィンの長編ミステリー小説。23歳になったばかりの時に完成した処女小説であるが、1953年に発表されると大きな反響を呼び、翌1954年のエドガー賞 処女長編賞を受賞した。しかし小説家としては寡作であったレヴィンは、後に劇作家として活動し、2作目の小説『ローズマリーの赤ちゃん』を発表したのは1967年であった。
本作の主人公は、貧しい生まれながら才覚と美貌に恵まれた野心家の青年で、財産目当てに大富豪の3人の娘を次々と、手玉に取っては都合が悪くなると殺していくが、最後には破滅してしまう。己の野望のために手段を選ばない主人公の非情さから、ドライサーの『アメリカの悲劇』の推理小説版、あるいは「現代のジュリアン・ソレル」と評される。
主人公の標的となる3人の姉妹(三女、次女、長女)に対応して「ドロシイ」「エレン」「マリオン」の3部から構成されているが、1部が主人公の視点からストーリーを追う倒叙の形式を取りながらも主人公の名前を明かさず、2部では事件の真相に迫るエレンの視点に移るために犯人が誰かは読者にも読み進まなければわからない、という手法が用いられている。これは小説ならではの手法であり、後述の映画化作品では再現されていない。
【計画はまことにうまく進捗していた。おそろしく見事に運んでいた。ところが、いまになって彼女が何もかもぶちこわそうとしているのだった。憎しみが湧きあがり、溢れてきて、彼の顔をはげしくしめつけ、無念の歯を食いしばらせた。だが、それでも安心だった。照明が消してあった。
そして彼女は、頬を、はだけた彼の胸に押しつけて、暗がりのなかで絶え入りそうなすすり泣きをもらしている。涙と、息づかいが、火のように熱かった。彼は、この娘をおしのけたかった。】
第一部 ドロシイ
ある大学に通う、大企業社長令嬢のドロシイ。
彼女とラブラブな関係の恋人「彼」は、同じ大学の貧乏な学生であり、財産目当てでドロシイとの結婚を狙っている。
「彼」の名前は明かされないが、大変な美形で、貧しい労働者階級の生まれ、戦時中に日本兵を殺害した経験がある・・・ といったディテールが明かされる。
第一部は「彼」の視点で物語が進行するのだ。
ある日、ドロシイの妊娠が発覚。
ドロシイの父、製銅会社社長のレオは厳格な人物、「できちゃった婚」など絶対に認めないし、財産もわけてくれないだろう。
まずい・・・ ドロシイを自殺に偽装して、殺すしかない!
「彼」の殺人計画が動き出す。
ここで肝になってくるのが、どうやってドロシイ自身に(彼女自身の筆跡で)遺書を書かせるか、という点。
実に学生ならではのアイデアで、これをクリアする「彼」。
(ここはネタバレしないので、実際に読んで確かめて!)
そして結婚の届けを出すフリをして、ドロシイを役所のビル屋上に連れ出し、突き落とす・・・ ここは読者が自分で殺人を犯してるような気分になる名場面。
このように第一部は犯人視点で進むので、ミステリーというよりサスペンス小説です
徴兵されて戦争に行き、21歳で復員して仕事を転々としたり金持ちの未亡人のつばめとして過ごしたりした後、彼は財産家の娘と結婚するという野望を持ってアイオワ州のストッダード大学に入りました。
そうして出会ったのが、軍需産業でもある大会社、キングシップ製銅の令嬢ドロシイでした。うまいこと婿になることが出来たなら、将来の地位と名誉、財産が約束されます。ドロシイ19歳、彼は24歳。
ところが思いがけないことが起こりました。ドロシイから妊娠二ヶ月だと知らされたのです。ドロシイは彼に結婚を迫りますが、ドロシイの父は厳しく、なんの援助も受けられないことは分かっていました。
結婚するなら、大学をやめて働かなければなりません。まともな職があろうはずもなく、ドロシイとの結婚は身の破滅だと彼は思います。堕胎に効くという薬を手に入れて飲ませますが、うまくいきません。
彼との結婚を夢見ており中絶手術を嫌がるドロシイ。彼はドロシイがもし中絶手術中に死んだらと考えて、はっとあることに気付きます。
手術などでなく彼女が死ぬとすれば。
橋梁の黒いペンキのあとを眺めているとあやしい胸さわぎがした。そこには道を指示する矢印がそれぞれの方向をさして描いてあった。彼はそのマークを爪でなぞりながら、心の表面にあらわれてくるものを心からふり払おうとして、そのマークに注意力を集めた。その矢印の色がペンキを塗った人間の心をあらわしているようだった。黒、橙色、黒、橙色、黒、橙色とまだらになっているのだ。彼にはそれが地理学の教科書にある地層の説明図のように思えた。死に絶えた時代の記録だ。
死。
やがて、彼は本を抱えて橋からゆっくりとした足どりで歩いていった。車の群れが、彼の前後に鋭い音を立てて往来していた。
第二部 エレン
妹ドロシイの自殺に責任を感じ、いくつかの点で不審に思っていた次女エレンは、恋人バッドの反対を押し切って、妹が死んだブルーリヴァーの街へとやって来た。
死の直前、ドロシイと交際していた男がいる。
その男がドロシイを殺したのではないか・・・
第二部は、次女エレンが探偵となって、妹の死に秘められた謎を追う、正統なミステリー小説だ。
エレンはあれこれ推理の結果、容疑者をゴードンとドワイトという2人のハンサム学生に絞りこみ、調査を開始。
だが、恐るべきドンデン返しがあって、姿を現した真犯人にエレンは殺されてしまう・・・ 警察は事件を、強盗による犯行として処理した。
第二部のクライマックスで「彼」の正体が判明しますが、それは読んでからのお楽しみに。
第2部「エレン」では、ドロシィの遺書に疑問をもった二女エレンが調査に乗り出す話。生前のドロシィの言動から、ドロシィの交際相手が金髪のハンサムな男性だとねらいをつけ、容疑者を絞り込み、追跡を開始する。2人の青年にターゲットがしぼられるのですが。。。意外な人間が犯人なのでした! この第2部は、クリスティも真っ青な「意外な犯人」タイプの本格推理。
第三部 マリオン
三女ドロシイは自殺、次女エレンは強盗に殺され、残された長女、ニューヨークに住むマリオンの前に、「彼」は現れる。
マリオンは妹たちより賢そうだな~と思っていたら、けっこう簡単に「彼」の術中にハマッてしまい、婚約。
結婚式の日取りも決まり、「彼」の野望は着々と前進するのであった。
が、ここで思わぬ人物が登場、「彼」の前に立ちはだかる。
が、ここで思わぬ人物が登場、「彼」の前に立ちはだかる。
第三部は、すでに「彼」の正体が割れてますのでミステリーではなく、「ヒーロー」と「彼」の、善と悪の最後の戦いといった趣。
「ヒーロー」の説得によって、真相に気づいた三姉妹の父レオは、結婚式を目前に、「彼」を自分が経営する銅精錬所の見学に誘い出す。
真下には真っ赤に溶けた灼熱の銅のプール、まわりには目撃者なし、そんな通路の片すみに「彼」を連れ出し、レオと「ヒーロー」は「彼」を追いつめる。(なぜなら、裁判で有罪にできるほどの証拠はそろってないから)
「お前が娘たちを殺したんだろう! お前をここで突き落として復讐する!」
「彼」は小便を漏らしながら全てを告白、野望の終焉を悟って、自ら灼熱のプールに身を投げる。
ニューヨークのホテルでは、息子が幸せな結婚をすると信じている「彼」の母親が、銅精錬所の見学から息子が帰るのを待っていた。
金持ちの娘との結婚に執着した「彼」の野望の原点は、貧しかった母を幸福にしてやりたいという願いだったのだ・・・
切ないラストであります。
ここから鞭の詳細です。
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ドロシイ(ピンク)バラ鞭
軸・ベイビーピンクにチョコレートブラウンのキスマーク 20cm
キーパー・ブラックレースにベイビーパープルのリボン、クリアジェム 5cm
房・チョコレートブラウン 先端 ブラックレースにピンクラメスタッズ 62cm
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エレン(ペパーミントグリーン)バラ鞭
軸・ペパーミントグリーンにチョコレートブラウンのキスマーク 20cm
キーパー・ホワイトレースにベイビーパープルのリボン、クリアジェム 5cm
房・チョコレートブラウン 先端 ホワイトレースにクリア、ゴールド枠スタッズ 62cm
吊り金具・ゴールドカラー キーホルダー 5cm
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マリオン(パープル)バラ鞭
軸・パープルにチョコレートブラウンのキスマーク 20cm
キーパー・ブラックレースにベイビーピンクのリボン、クリアジェム 5cm
房・チョコレートブラウン 先端 ホワイトレースにクリアジェムスタッズ 62cm
吊り金具・シルバーカラー キーホルダー 5cm
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グリップ部分
先端のレース加工
囀る様な 無意識下の中
嘲り耽る 黄泉の御代
箏の端に因る 浮船は
擬餌鉤の軋む声は疑似に為り
音に聞こえし弾性体
蜘蛛手 結果 十文字
山の嘴 月入る眺め閨の目に
映る月影 満ち欠ける
狂気の動機の中の筋道
救いの無いよな最後の晩餐
影の泣き死に剥がれる鱗
二度とは聞けないその音色
舌切り雀も涙を流す
最後の口付け 死の接吻
Boogie Cat Whipsバレンタイン仕様です、オンラインショップで販売致します。