innocent invader from sea
初めて砂浜を踏みしめた時に
深海の使者を出迎えないか
と覚えたものだ
お前が わたしのことを どう観ていないか?
知っているのは お前だけだ
生温かい視線で観察してやろうじゃないか
わたしの触手だけに繰り返し侵略されろ
つまらならい時を わたしの感覚にさせろ
させようじゃないか
「お前の汚れを処理はしない 細めた眉で描写してやろうか」
なんて
云って欲しいなどと言うんじゃないか?
徒に悪戯されたいか?
想像力の創造によって得られるモノに溺れてみたいんじゃないか?
唇を歪めて 舌先で舐めて微笑んでやろう
絡み合った思考を
もっと強く繋げたら澱のように濃い思いに焦がれるんじゃないか?
常に わたしは存在するし
一人と孤独は違うんじゃないか?
魂に刻んでおけば お気に入りの皮膚だって
さらに香り高く果てることがないんじゃないか?
悪意を込めて打ち据えることだって可能じゃないか?
わたしの欠如は お前の欠如
経験だけが存在する