Dragomirr
レオポルト フォン・ザッハー=マゾッホの作品から名前を付けました。
謎の美女ドラゴミラが果たそうとする使命とは何か。可憐な少女アニッタの愛の行方は。19世紀半ば、絢爛たるポーランド貴族の日常と小ロシアの農民の生活を背景に、スラヴ人の土着の魂を描く、光と闇、愛と裏切りの物語。これはマゾヒズムとは別なもう一人のマゾッホが描く、恐るべき異端信仰の世界。この宗教殺人の狂気から、誰も目をそらすことはできない。
狂信的教団の中心的女性であるドラゴミラ。彼女の幼馴染ツェジム・ヤデフスキー。ツェジムを愛する少女アニッタ。どんな女性でも己のものにできる完璧な貴公子でありながら、アニッタとドラゴミラに叶わぬ愛を抱くソルテュク伯爵。おもに彼らを中心にストーリーが展開される。ドラゴミラの属する教団は、神父アポストルのもと、荒廃した生活を送る人々を誘拐し、残酷な手法で殺害する組織だ。この物語では、ソルテュク伯爵の殺害を目的としてドラゴミラがキエフに送り込まれる。だが狂信的テロリストによる連続殺人の物語を期待してはならない。もっとも、殺害のシーン、奇妙な儀式などは描かれるが。むしろマゾッホは、ドラゴミラというサディスティックな女性を描くのだ。ドラゴミラの冷たくて謎めいた、それなのに甘くて薫り高い魅力を描くためにこそ、その他すべての描写がある。これほどまでに魅力を持った完璧な女性像はおそらく他にないだろう。読み進めるうちに、読者の頭には、ドラゴミラの幾多の、目のイメージが浮き上がってくるだろう。毅然として敵と信奉者たちを見下ろす厳格かつ誇り高い女王の目。神の意思を試し、ライオンの前に立つ狂信の目。神と救済の教義を説き、茨の信仰の道を貫こうとする絶望的信念の目。そしてマゾッホがあまりにも華麗に描くドラゴミラのめまぐるしい変装は、魅力を最高潮に引き上げている。殺害ターゲットに近づくために男装したり看護婦に成りすましたり、ドラゴミラは様々に変装を遂げる。仮面舞踏会にスルタンの妃の姿をして現れ、艶やかにツェジムとソルテュクの心を一挙につかみ放さない。その色とりどりに変装する女策士の狡猾で妖艶な目。これら相容れぬいくつかの目を持ったドラゴミラは、必ずしもその信仰や目的に向けて一貫した思考と信念で行動していないことは明白である。艶やかに着飾ること、ソルテュクを誘惑することを楽しむ遊び心がある。ドラゴミラの冷たい目の魅力を構成しているのはそういった成分だろう。ドラゴミラは、荒涼とした信仰の茨の道を永遠に歩き続ける。だがそれにも関わらず、七変化する彼女の行動は、トルコのエキゾティックなオリエントの情緒、音楽と謎めいた香りを引き起こしてくれる。
赤と黒の革、中心はOリングです。バックルは後方部分。
Dカンにはリードが付けられたり、カスタムで腕枷や足枷ともジョイント出来ます。
サイズは着装時33cm アジャスト付き
スパイクは6発 ロング シルバーカラー
赤黒のモダン且つ攻撃的なデザインで多々なる装いに合うと思います。
オーダー有難う御座いました。